女性の品格 坂東眞理子著2012.02.06 *Mon*
母が最近、『生き方』『考え方』といったテーマの読書にはまっているので、その内の一冊を借りて読んでみることにしました。
女性の品格 坂東眞理子著 確か数年前にベストセラーになった本だったと思います。 内容は『女性が生きていくうえで大切にすべき品格』というものをどのように得ていくべきなのか、というものでした。 具体的な場面における立ち居振る舞い方、考え方などを一つ一つ丁寧に紹介されていました。 読んだ上での私の感想は著者は『良くも悪くも昔の日本女性』であり『ある程度の地位を築くことができる女性』としての目線で書かれているな、というものでした。 そして、凛と背筋を伸ばし奥ゆかしく周囲の人々を立てて生きていく…けれど、その先に待つのは一体何なのか。 『品格』というものは自己を抑えてまで獲得すべきものなのだろうか、というのが率直な私の感想です。 確かに古来から守られてきた日本女性の奥ゆかしさ等、私にとって人生を豊かに楽しく生きていく上で大切だと感じるハウツーもたくさん書かれており参考になります。 けれど、一番肝心の『何のために品格を得るのか』ということにまったく焦点が当たっておらず、『この品格を得ることで、どれだけ社会、人生が豊かなものになっていくのか』ということも不明瞭で少々独りよがりな雰囲気が漂っていました。 また、経済状況・社会的地位といった部分でも著者の薦める行動を取ることができる女性というものは一体どれだけの数いるでしょう。 書かれていること全てに関して言うわけではありませんが、少なくとも各個人によって自由になるお金や発言力といったものは千差万別です。 世の女性たちの大半は書かれている行動を素晴らしい、そうしたいと思っても出来ないことが多いと思います。 著者の言う『品格』を身に着ければ自ずと経済状況・社会的地位も伴ってくる…という話なのかもしれませんが、果たして本当に全ての女性にとって『裕福な経済状況と高い社会的地位を獲得すること』がその女性にとっての最上の幸福になるのでしょうか。 多様化する社会だからこそ、それぞれ生きている人の数だけ目指す『幸福のあり方』は違ってくるのではないかと思います。 私にとっては『女性の品格』というものは、私自身の人生を生きるに当たって優先順位の高いものではないなと感じました。 そんなものに縋って生きるよりも、もっと大切にしたいことは別にあります。 それは日々の満足感、幸福感といったものであり、他人にとってみたら本当に些細なもので価値とは思わないかもしれませんが、自己を偽って『品格』というものに固執して生きていくよりも、ずっと魅力的な生き方であり私にとっての本当の意味での『品格を備えた女性』に思えます。
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